ニュース
07年国内ストレージソフトの売り上げ、前年比13.7%増:データ保護への需要増
年々増加しているデータ量に対し、データ保護のレベルを向上させたいと考える企業が増え、ストレージソフトウェア市場の成長をけん引した。
IDC Japanは6月5日、国内におけるストレージソフトウェア市場の2007年の売り上げ実績を発表した。
2007年のストレージソフトウェアの売り上げは799億2100万円で、前年より13.7%増えた。特にデータ保護およびリカバリーソフトウェアの売り上げ増が成長をけん引した。企業が扱うデータ量の増加に加え、金融商品取引法などに基づく内部統制への対応を理由に、企業がデータの保護を強化する動きが目立った。
ストレージソフトウェア市場において、ストレージ管理ソフトウェアの成長率は、例年とほぼ変わらなかった。ストレージシステムの増設やデータ保存の長期化に伴い、管理の効率化への需要はあるものの、「ベンダーはその有用性をユーザー企業に訴求しきれていないことが原因」とIDCは分析している。今後の動向について同社は、「ストレージの仮想化やSOA(サービス指向アーキテクチャ)によるアプリケーションの統合など、ITインフラの全体最適を図るユーザー企業が増え、ストレージ管理ソフトウェアのビジネス機会も増える」とみている。
IDCは、2007年〜2012年における国内ストレージソフトウェアの年間平均成長率を8.7%と予測している。
関連記事
- EMCが大型ストレージ向けSSDを発売、「10年に1度の革新」
EMCジャパンは、ハイエンドストレージ向け高速メモリドライブを3月31日から国内で発売する。 - 世界ストレージソフト市場、引き続き拡大基調――14四半期連続の伸び
1〜3月期の世界のストレージソフト販売額は、前年同期比11.4%増の27億ドル。企業別では引き続きEMCが首位に立っている。 - EMC、全世界のストレージソフト市場でのリードを拡大
ストレージ市場におけるEMCは磐石の態勢を誇るが、このところNetAppとIBMも急成長を見せている。同市場はこの3年間、非常に順調に成長し、特にレプリケーション分野とアーカイビング分野の伸びが著しいという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.