金融庁は、3月末時点でのATMおよびインターネットバンキングにおける認証方法などを調べた調査結果を公表した。
調査によると、ICキャッシュカードに対応するATMの普及率は63.9%。ICキャッシュカードの普及率は5.6%となった。生体認証機能付きICキャッシュカードに対応するATMの普及率が33.2%だったのに対し、生体認証機能付きキャッシュカードの普及率はわずか3.1%だった。いずれのICカードも対応ATMに対して普及率が低いことが明らかになった。
金融庁は「銀行はセキュリティ機能に優れた認証機能付きのキャッシュカードを商品として提供しているが、ユーザー側の認知度は低く、申し込みは少ない。ユーザーは誕生日などを暗証番号にしているケースも見られるなど、キャッシュカードに対するセキュリティ意識はまだ脆弱」とコメントしている。
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