ゆうちょ銀行は7月14日、システム障害が起こり、同日の午前に処理するはずだった送金データを処理できず、送金の遅延が発生したと発表した。
東京証券取引所の関連会社である東証コンピュータシステムが、証券会社などの投資家にゆうちょ銀行経由で送金するはずだった2516件のデータ(約4億5000万円)の送金が遅れた。データの受け入れや送金の手続きを行うシステムを構成するサーバ2台のうち、1台に故障が生じたことが原因という。
顧客の口座への送金は同日20時過ぎに手作業で処理を完了した。故障の原因は「現在調査中」(ゆうちょ銀行)。ゆうちょ銀行では、送金データを送受信するシステムを2つ構築している。現在、問題が起きたシステムを切り離して、1つのシステムで業務を継続している。
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