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トヨタ系列企業、シスコのIP電話2300台を導入 通話コスト10%削減:電話転送や伝言メモが不要に
名古屋トヨペットはシスコ製のIP電話などを導入し、全電話料金の10%に当たる本社と店舗間の通話料金を削減した。
シスコシステムズは7月22日、トヨタ自動車系列の自動車ディーラーである名古屋トヨペットが、シスコのユニファイドコミュニケーション製品を導入したと発表した。導入したIP電話は2300台以上となり、全電話料金の10%に当たる本社と店舗間の通話料金を削減できるという。
名古屋トヨペットは、シスコ製のCisco Unified CallManagerやCisco Unity、QoSルーターなどのユニファイドコミュニケーションシステムを、ボイスゲートウェイ経由で公衆交換電話網と接続した。今回のシステム導入により、すべての担当者にIP電話の番号を「個人番号」として割り当てることができる。顧客からの電話を担当者が直接受けることができ、外出時にはIP電話への着信を携帯電話に転送することも可能。
同社が構築しているCRM(顧客関係管理)システム「NOA(Network Organization Assist System)」とも緊密に連携する。PCの画面に表示された電話番号をクリックすると発信できる仕組みや、取引履歴がある顧客から着信すると自動的に顧客情報を画面に表示する機能も備えている。
従来は、電話を代表電話で受け担当者へ転送したり、担当者の不在時には伝言メモを残したりしてきたが、今回のシステム導入に伴い、ほかの社員による電話転送や伝言メモが不要になった。
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