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F1ドライバーがスパムのネタに:架空ニュースで注目
自動車レースF1の有名ドライバーが大事故を起こしたという偽のニュースを新聞社を装ったメールで流通させる手口が広まっている。
セキュリティ企業のPanda Securityは7月22日付けのブログで、自動車レースのF1をテーマにした偽のニュースと新聞社名をかたったメールでマルウェアに感染させる手口が広まっていると報告した。
このメールは、スペインの主要紙「EL PAIS」をかたり、同国出身でF1レースのチャンピオン経験者でもあるフェルナンド・アロンソ選手が「自動車事故で大怪我」というタイトルが付けられている。本文には事故の様子を撮影した動画を見るように促すリンクがある。
このリンクをクリックすると、特定のオンラインバンキングサービスの口座番号やパスワードなどの個人情報を盗みだすトロイの木馬「Trj/Banker」がダウンロードされ、ユーザーのマシンに感染する仕組みとなっている。
Panda Securityによれば、スペインの大手金融機関を標的にしているとみられ、この中にはアロンソ選手が所属するF1チームのスポンサー企業も含まれるという。最近は偽のニュースでユーザーの気を引く手口が広まっており、不審なリンクをクリックしない、ファイルなどダウンロードしないことが対策になると解説している。
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