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NTTの1Q、24.3%増の大幅増益 ドコモ端末の販売費用減少で
NTTの1Qは前年同期比24.3%増の3721億円と大幅増益。IP系サービスや携帯端末の販売収入が伸び、システムインテグレーションが好調だったことが、増益をけん引した。
NTTが8月6日に発表した2008年4〜6月期(第1四半期:1Q)の連結決算は、営業利益が前年同期比24.3%増の3721億円で増益となった。売上高は同0.3%増の2兆5936億円、純利益は同16.7%増の1755億円となり増収増益だった。
携帯電話端末の新販売方式に伴い端末機器の販売手数料が減ったことで、利益増をもたらした。また「フレッツ光」の拡販に伴うIP系サービスの収入増のほか、連結子会社やアウトソーシングサービスの拡大によるシステムインテグレーション事業の伸びが増益に結び付いた。
セグメント別でみると、フレッツ光などサービスの販売モデルが拡大した移動通信事業、子会社のシステムインテグレーションビジネスなどが拡大した長距離・国際およびデータ通信事業は増益になった。固定電話や専用線から安価なIP系サービスへの以降が増えた地域通信事業セグメントなどは減益となった。
個社別でみると、NTTデータの営業利益が同5.5%増の211億円、NTTドコモが同45.4%増の2965億円となるなど、NTT東日本の67億円(同60.4%減)、NTT西日本の2億円(同96.6%減)の減益分を吸収した。
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