ニュース
アライドテレシス、オラクルのCRMで顧客管理システムを刷新:Oracle CRM On Demandを活用
スイッチ製品の開発と販売体制の強化を目的に日本オラクルのCRMを採用し、顧客管理システムを刷新した。
日本オラクルは8月13日、ネットワーク機器専業のアライドテレシスホールディングスが顧客関係管理(CRM)アプリケーション「Oracle CRM On Demand」を導入し、顧客管理システムを刷新したと発表した。
アライドテレシスはコアスイッチ製品の開発と販売体制の強化を目的にシステムの刷新。同社はネットワーク製品を代理店経由で販売しており、それぞれの店舗における顧客情報やニーズを把握しにくい環境だった。世界規模で事業を展開しており、各国の事業所がおのおのの方法で顧客情報を管理していたため、全社的に統合された顧客管理システムの導入を検討していた。
システムの刷新にはOracle CRM On Demandを活用した。製品ごとのサポートサービスを前売りチケットとして販売する「サポートチケット」の利用で顧客企業がWebサイトから登録した情報を活用し、保守契約の手続きや商談ができる仕組みを構築した。スイッチ製品「x900シリーズ」の問い合わせ内容の履歴を記録し、サポートサービスの拡充や製品開発にも役立てているという。
新システムは6月に稼働を開始し、営業やサポート、製品開発にかかわる約300名の社員が利用している。アライドテレシスは今後、Oracle CRM On Demandを全拠点に導入し、顧客情報の効率的な収集と管理の一元化を進めるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
auとソフトバンクにも対応予定:ドコモの携帯からオラクルのCRMが利用可能に
OracleのCRMサービス「Oracle CRM On Demand」をNTTドコモの携帯電話から利用できるサービスを、TDCソフトウェアエンジニアリングが7月に提供する。
顧客無視もアリ:次はCRM 2.0
Web 2.0技術は、企業が効果的な顧客関係を実現するとともに、ステークホルダーの知恵を有効活用するのに役立つようだ。
SOAと業務アプリケーションに注力:「オラクル第2巻は“進化論”を描く」、遠藤新社長が所信表明
日本オラクル社長に就任した遠藤隆雄氏は、企業のグローバル経営を支える製品群と日本市場に密着したサービスでさらなる成長を目指すという。- まずはSFAから:NEC、通信事業者向けSaaS基盤パッケージを発売
NECはSaaS事業の運営管理ソフトウェアとアプリケーションをセットにした通信事業者向け「アグリゲーション型SaaSソリューション」を発売した。
案件リストをガジェット表示:オラクルのCRMアプリ最新版 iGoogleからも利用可能に
最新版ではインターネット上のコンテンツを画面上に表示したりアプリケーションの機能をガジェットとして使ったりできるようになった。
Lotus、Oracle、Salesforceと連携:米国にスマートフォン業務アプリの嵐が到来
米フロリダ州オーランドで開催中のBlackBerryのカンファレンスには電子メールやグループウェア以外のソリューションを実現する多彩なアプリケーションが出展された。
地図情報と顧客情報を連携して業務を効率化 NTTデータとオラクルがタッグ
地図情報と顧客情報を連携して営業などの効率化ができるソリューションを、NTTデータと日本オラクルが提供する。- Oracle、買収で保険業界向け事業を強化
Oracleが、保険契約管理ソフトのAdminServerを買収。保険業界向けの既存製品を強化し、包括的なソリューション提供が可能になるとしている。
事例 情報システムサポート企業のFSM:サービス案件情報を一元管理して「提案の幅」広げる
日立電子サービスは、顧客の多様なニーズに対応するため、統合サポートサービスの社内情報インフラとなる『Field Services Managementシステム』を構築した。
Fusion登場の年、Oracleのアプリケーション戦略は?
2008年は米Oracleが買収したソフトウェア企業の製品を統合して構築するアプリケーションの新製品「Oracle Fusion Applications」が登場する。アプリケーションの最新戦略について聞いた。