Amazon、EC2向けにバックアップ可能なストレージサービスを追加
Amazonがインスタンスに影響されないストレージサービス「Amazon EBS」の提供を開始した。
米Amazon.comの子会社Amazon Web Servicesは8月21日、クラウドコンピューティングサービスのAmazon EC2に、永続ストレージ機能の「Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)」を追加したと発表した。これまでα版サービスとしてごく一部の顧客のみ利用可能だった機能を、すべてのEC2ユーザーが使えるようにしたもの。
Amazon EBSは、EC2のインスタンスに「外付け」可能な永続型のブロックストレージ。これまでの、インスタンスそのものに密着した形のストレージだと、インスタンスの終了とともにデータが消失してしまうが、EBSのボリュームはインスタンスから独立した形で維持されるため、EC2に障害が発生してもデータが失われない。また、スナップショット機能により、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)にディスクボリューム情報をバックアップすることができる。
EBSのディスクボリュームは1Gバイトから1Tバイトまで。1インスタンスに複数のボリュームを割り当て、それらでストライピングすることも可能。特定のAvailability Zoneに設置され、同じAvailability Zone内で自動的に複製される。
利用料金は、保管されたファイルのサイズと入出力リクエスト回数に基づいて計算される。データ料金は1Gバイトにつき1カ月当たり0.1 ドル、入出力リクエスト回数料金は100万リクエストにつき0.1ドル。スナップショット機能を利用する場合は、スナップショットデータが使う Amazon S3のスペース代が掛かる。
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