弘前大学のファイルサーバ環境、EMC製品で5年間安定稼働:8万8000件のメールを処理
弘前大学は、教育用と研究用に分かれていたサーバを1つのファイルサーバに統合し、5年にわたる安定稼働を実現した。EMCのストレージ製品を導入している。
EMCジャパンは8月26日、国立大学法人弘前大学が教育や研究で使うファイルサーバ向けに導入したストレージが5年にわたり安定稼働をしていると発表した。
弘前大学では、教育研究や事務処理業務などで活用する情報システムの管理を、同大学総合情報処理センターが担当している。同センターでは、ファイルサーバ環境において、2003年2月にEMCのストレージ製品を導入。2007年2月にはNAS(Network Attached Storage)ゲートウェイ「Celerra NS704G」およびストレージの上位機種「Symmetrix DMX800-M2」による6Tバイトのファイルサーバと、5Tバイトのバックアップ用ファイルサーバ「Celerra NS502」を採用し、情報システムを刷新した。
2008年7月現在、同センターが1日に処理する電子メールの件数は8万8000件以上で、システム更新時の約6万7000件から30%増えた。データ量の増加にも柔軟に対応し、弘前大学の教職員や学生など約1万人が利用する無停止のシステムとして安定稼働を実現しているという。
EMC製品を導入する前は、汎用のUNIXサーバとRAIDディスクを用いて、ファイルサーバを教育用と研究用で別々に構築していた。学内で電子メールシステムの使用頻度が高まり、サーバ内に大量の電子メールが蓄積されたことで、システムの反応速度が低下した。ファイルサーバの性能向上を見込み、新システムの導入を検討。EMCのストレージを採用したことで、教育用と研究用のシステムを1つのファイルサーバに統合できたとしている。
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