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BEA製品を取り込むOracle、「Application Grid」を実現:Oracle OpenWorld San Francisco 2008 Report(2/2 ページ)
「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」のジェネラルセッションにFusion Middlewareを統括するクリアン上級副社長が登場し、同製品のロードマップを明らかにした。BEAの技術や製品が融合され、アプリケーションサーバ層のグリッド化も実現していくという。
望まれるJRockitのOracle VM対応
ただ、このApplication Gridでは、1つ残念なことがある。JRockitは高速なだけでなく、仮想マシンであるハイパーバイザー上で直接稼働する、サーバ仮想化に最適化されたJVMという特徴を持っている。OSのオーバーヘッドがなくなるので、仮想化環境での効率性は高いものがある。Application Gridにおいて、サーバ仮想化技術と組み合わせることができれば、リソースの有効活用はさらに強化されることになるはずだ。
しかしながら、JRockitが対応しているのが、現時点ではVMwareのハイパーバイザーだけなのだ。早急なOracle VMへの対応が、望まれるところだ。
OracleではCRM分野では、買収したSiebel製品を取り込んだ。同様にJavaのアプリケーションサーバでも、BEAの技術や製品を積極的に取り込んでいる。BEA買収の際には、「Oracleが欲しいのはBEAの顧客ベースだけ」といった発言も聞かれたが、開けてみれば多くのBEA製品がこの分野の中核に入ってきている。顧客の評価が良ければ、貪欲に取り入れるOracleの姿を垣間見ることができる。
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