Oracle、統合された業績管理システムの実現へ前進:Oracle OpenWorld San Francisco 2008 Report
Oracle OpenWorld San Francisco 2008は2日目を迎え、午後のキーノートにFusion Middlewareを統括するクリアン上級副社長が登場し、BI製品をEPM製品に統合するとともに、大幅な機能強化を明らかにした。
「さまざまなシステムが生み出す情報をいかに生かすか?」── 多くの企業が突きつけられている大きな命題だ。
米国時間の9月23日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」は2日目を迎え、午後のキーノートにOracle Fusion Middlewareを統括するトーマス・クリアン上級副社長が登場し、BI製品をEPM(Enterprise Performance Management)製品に統合するとともに、大幅な機能強化を明らかにした。
Oracleは、情報活用のためのソリューションとして、「Oracle Data Integration」、「Oracle Business Intelligence」、および「Enterprise Performance Management」を用意する。それぞれ、ばらばらの情報をきれいにしながら統合し、正確で一貫性のある分析で洞察をもたらし、的確な意思決定から業績を改善するソリューションだ。
同社は昨年6月、EPMのリーダーだったHyperionを買収、EPM製品を強化するとともに、OLAPサーバのHyperion Essbaseも統合し、財務報告や多次元ソースへのアクセスなどを強化していた。
今回のOracle OpenWorldでは、Oracle BI Suite Enterprise Edition PlusがOracle EPM Systemの一部として統合されたことが明らかにされた。単一のWebインタフェースであるEPM Workspaceからどちらのデータにもアクセスできるほか、Hyperion Smart View for OfficeによってどちらのデータもMicrosoft Officeから活用できるようになる。また、Smart Spaceを利用すれば、デスクトップガジェットを介してBIのデータをリアルタイムで把握することも可能だという。
「どうすればさまざまなシステムの情報をうまく生かせるのか? それこそわれわれが得意とするところだ」とクリアン氏は話す。
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