Solaris 9におけるCDの自動マウント:UNIX処方箋
現場ですぐに役立つ知識を欲するあなたに贈る珠玉のTips集。今回は、Solaris 9以降で仕様が変更されたCDの自動マウントについて解説します。
Solaris 9 9/04運用中にCDを使おうと思い、CD-ROMドライブにメディアを挿入したのですが、自動マウントされませんでした。「ps -ef | grep vold」と実行し、ボリュームマネージャvoldが起動していることを確認済みなのですが、なぜ自動でマウントされないのでしょうか。mountコマンドでの手動マウントは可能なので、CD-ROMドライブの障害ではないと思います。
Solaris 8やそれ以前のOSにおけるCD-ROMの自動マウントは、ご質問にあるように、vold単体が動作し実行されていました。しかし、Solaris 9初版リリース以降は、voldの起動かつinetdがrpc.smserverdを使用することで、CDが自動マウントされるように仕様が変更されています。
rpc.smserverdは、voldやCDE Filemanagerなどのクライアントアプリケーションを管理するサービスです。運用上、不要なサービスを停止しているケースが多く、/etc/inetd.confファイルが編集されていることも多々あります。
今回の現象は、/etc/inetd.confファイルを編集する際に、rpc.smserverdサービスに関する記述をコメントアウトや削除することで無効化しているものと考えられます。リスト1は、rpc.smserverdを使用可能にする表記ですが、この記述が存在すること、またコメントアウトされていないかどうかを確認しましょう。
コメントアウトされている場合は、次の手順でCD-ROMの自動マウントを復旧させられます。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
1./etc/inetd.confの編集
リスト1のrpc.smserverdにかんする以下の記述がコメントアウトされている場合は、コメントから外す。
2.voldの停止後、メディアを取り出す
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
3.inetdの再起動
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
4.voldの起動後、メディアを挿入
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
5.自動でマウントされているか確認する
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