電力系データセンター事業者のQIC、ブロケードのサービスで計画停止期間を短縮
QICは、ストレージシステム刷新に伴う自社の顧客が利用するデータの移行を、ブロケードのデータ移行サービスを用いて行った。試算では10数日システムを停止しなければならなかったが、2日で移行が完了したという。
ブロケード コミュニケーションズ システムズ(ブロケード)は10月2日、ITインフラやアプリケーションの企画、コンサルテーションサービスを提供するキューデンインフォコム(QIC)が、ブロケードのデータ移行サービス「Brocadeデータ移行サービス」で自社の顧客向けデータセンターのストレージデータを移行したと発表した。
QICは2003年1月より、企業や自治体に対してデータセンターサービスを提供している。2007年、同社はストレージのリース切れに伴い、ストレージシステムを入れ替えることとなった。システムの入れ替えに伴うデータ移行のために、短時間で安全にデータを移行できるソリューションを必要としていた。
同社はデータ移行に当たり、システム停止時間の短縮を重視したという。QICの顧客向けサービスで実際に利用しているストレージシステムのデータを移行するため、システムの停止がサービスの停止に直結するからだ。
QICのデータセンターでは、ストレージ容量の大部分をSAN(Storage Area Network)で構成している。Brocadeデータ移行サービスは、SANのファブリックベースでデータを移行する。データ移行ツール「Brocade Data Migration Manager」を用い、異機種ストレージ間で1時間当たり数百Gバイトから1Tバイトレベルのデータを移行できる。ブロケードのコンサルタントが、データ移行前の企画から実施後のリポート提供までを支援する。
QICは、合計3.2Tバイトのデータ移行を、2007年11月と2008年2月の2回に分けて行った。検討していたほかの方法を用いた場合の試算では、各10数日間にわたってシステムを停止させなければならなかったのに対して、ブロケードのデータ移行サービスでは各2日間のシステム停止でデータ移行を完了できたという。
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