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NEC、会見録作成ツールで決算会見のテープ起こし時間を半減:2009年にSaaSで提供予定
2008年4〜9月の中間決算説明会を開催したNECは、音声認識技術を活用したツールを用いて、会見録の作成時間を半減させた。
2008年4〜9月の中間決算を10月30日に発表したNECは、音声認識技術を活用したツールを用いて、同説明会の会見録を自動作成した。1時間の決算説明会につき「3、4時間をテープ起こしに費やしていたが、それを半減できた」(NEC広報)という。
同サービスは、決算説明会の音声をネットワーク経由で文書化し、会見録の原稿を自動で作成する。原稿を確認したい部分の音声を繰り返し再生できる。Webブラウザで会見録を参照でき、関係者間で情報共有もできる。
決算説明における専門用語は、NECがあらかじめ登録した専門辞書を使う。企業固有の製品名やサービス名、組織名を登録することも可能だ。
NECは、この音声認識技術を利用した会見録作成支援サービスをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として2009年に提供する。まずは決算説明会向けのサービスとして、2009年1〜2月に決算説明会を開催する上場企業に試験的に提供する。今後は労働組合向けなどにサービスの範囲を広めていく。
「価格は年4回の利用で30万円程度を想定している。年4回以上の決算発表会を開催する企業には追加料金が掛かる」(NEC広報)という。
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