ニュース
仙台水産、RFIDで水産物の品質管理 NECと共同で実験
生鮮水産物の品名や数量、価格などをRFIDで管理する実験を仙台水産が開始した。システムの本格運用も見据えている。
水産卸売業の仙台水産とNECは11月5日、RFIDを使って生鮮水産物の品質や価格を管理する実証実験を開始した。水産物の管理を強化し、鮮度や品質の向上と事務処理の削減を目指す。
同実験は、生鮮水産物を入れる専用の箱にRFIDを取り付け、品質を管理するもの。現場で品質を管理したり、インターネット経由で遠隔地から確認したりできる。生鮮水産品にRFIDを取り付け、品名や数量、価格、出荷者、産地、海域、物流センター、配送車両、検品検収の情報を管理する実験や、次世代流通メッセージ標準「流通BMS」との連携の検証も実施する。
量販店などから発注を受けた仙台水産の商品を運ぶ「トレサ専用BOX」を使う。この箱には、温度や湿度、衝撃を記録できるセンサを搭載したRFIDを取り付けている。読み取りには、携帯電話に接続して利用できるRFIDリーダライタを使う。
仙台水産は本格運用を見据えて実証実験に取り組む。2社は今後、実験を基に生鮮品の流通における在庫管理などの課題解決を目指すとしている。
関連記事
- NEC、かんばん方式にRFID活用 30%の業務効率化
RFIDを用いて検品業務を効率化するシステムをNECが開発。受け入れ業務全体を約30%効率化できる。 - さいたま中央図書館が図書自動返却システムを採用――NECと日本ファイリング
明日新規開館するさいたま市立中央図書館には、国内でも珍しい図書自動返却・仕分けシステムが導入されている。図書の返却手続きと仕分け作業のほとんどを無人で行えるという。 - NECら、海外工場や再生PCにRFID活用を拡大
NECとNECパーソナルプロダクツは、PC生産の効率化に活用していたRFIDのノウハウを、海外の工場や再生PCに導入することを明らかにした。2008年より順次導入予定。 - グローバル化するプラットフォーム:アマゾンの生鮮品宅配は危険領域!?――先進ネット企業の次の一手
米インターネット企業の動きが活発だ。グーグルやアマゾンは、これまでのWebサービスからソフトウェア、コンテンツ、流通など事業の幅を広げている。その動向を追う。 - 島根のPFI刑務所、RFIDや指紋認証を用いたシステムで受刑者を管理
国と民間が共同で運営するPFI刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」は、RFIDやカメラ、指紋認証を用いた入退室管理システムを導入した。入退室管理の効率化を目指す。 - NEC、主要3波に対応した世界初のRFIDマルチリーダライタを開発
NECは、RFIDで利用される主要な周波数3波(13.56MHz、UHF帯、2.45GHz)に対応した世界初のRFIDマルチリーダライタを開発した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.