ニュース
NTTデータ、「つながらない」を解消するSaaS型コンタクトセンターサービス 12月に提供
NTTデータは電話の集中による「つながらない状態」を回避できるコンタクトセンター向けSaaSサービスを12月1日に提供する。
NTTデータは11月10日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)型コンタクトセンターサービス「i-lligraオンデマンド」の提供を12月1日に開始すると発表した。企業側はシステム設備を持たずに、短期間でコンタクトセンターを構築できる。
提供するサービスは、コンタクトセンターに電話が集中してつながらなくなった場合に、システムに自動転送して折り返しの予約を受け付ける「コールバック予約サービス」と、人手を必要としていた電話調査や情報を大容量回線で一斉に配信できる「自動音声アウトバウンドサービス」の2種類。
コールバック予約サービスは、問い合わせが集中した場合に、電話網もしくは構内交換機(PBX)からコールを自動転送することで、コールバックの予約を受けつける。受付数の向上や販売機会の損失を防げる。コンタクトセンターの運用時間外となる夜間の対応などにも活用できる。月額30万円(税抜き)から。
自動音声アウトバウンドサービスは、大容量の回線を利用して調査などのコンテンツを一斉配信するサービス。月額30万円から。
NTTデータは今後、i-lligraオンデマンドのサービスを拡充し、2012年度末までに20億円の売り上げを目指す。
関連記事
- アナリストの視点:SaaS型がシェア50%超え目前 2009年には自社運用型を上回る
矢野経済研究所は2008年6月〜9月にかけてCRMアプリケーション市場の調査を行った。CRM市場においてSaaS型の伸びが目立っており、2009年には自社運用型を上回る勢いとなっていることが分かった。 - CSKシステムズ、各拠点のコンタクトセンターを統合管理 災害時のバックアップも可能に
CSKシステムズは、グループ会社のコンタクトセンターの音声基盤を統合管理するシステムを構築した。拠点間でリソースを共有でき、災害時はほかの拠点でカバーするなどの対策ができるようになった。 - 多チャンネル時代の戦略:WOWOW、横浜・沖縄・札幌のコールセンター業務可視化で一元管理
有料の衛星放送事業を手掛けるWOWOWにとって、コールセンターは新規顧客獲得の窓口として重要や役割を果たす。そこで電話で顧客と接するエージェントの動きを可視化し、管理者であるスーパーバイザーを楽にする仕組みを取り入れた。 - アビーム、コンタクトセンター構築サービスをSaaSで提供
アビームコンサルティングは、コンタクトセンターの構築を支援するサービスの提供を開始した。問い合わせや苦情などに合わせて席数を柔軟に増減できる。 - 12月に新版発売:弥生、契約ユーザー向けに福利厚生サービスを提供
弥生は、中小企業や個人のサポート契約ユーザー向けに福利厚生サービスを12月から提供する。サポート契約でユーザーに利点を提供することで契約ユーザーを増やす考えだ。 - Cosminexus V8 Review:ユーザー側からの業務カイゼンを促がすSOA基盤
Cosminexus(コズミネクサス)とは日立が提供するWebアプリケーションサーバやSOA基盤を総称するブランド名だ。先日発表されたV8で強化されたポイントを詳解する。 - SaaS型が急成長、パッケージは横ばい――07年度CRM市場
2007年度は、SaaS型CRM製品の出荷金額が高い伸びを見せた。パッケージ製品はほぼ横ばい。アナリストは「大手ベンダーがSaaS対応を進めており、これまで消極的だった企業も採用に動くのではないか」と見る。 - シスコ、コミュニケーション製品群の連携を強化
業務アプリケーションやサードパーティー製ツールとの連携などにより、企業内や顧客とのコミュニケーション環境を向上できるようになるという。 - ソフトバンクグループ6社のノウハウ集結 ECサイト運営を包括的に支援
EC事業の立ち上げと運営には準備期間と多額の初期投資がかかる。ECサイトの運営やシステムの構築、コールセンターの開設までを一括で支援するサービスを、ソフトバンクグループ6社が提供する。 - CRMの新潮流:「こだわり消費」を促す――顧客マネジメント成功の鍵
ホテル予約や観光スポット案内サービスを提供する自動車関連企業など顧客が満足するような経験を組み込む手法に注目が集まる。従来のCRMのような囲い込みとは違う。コンサルティング大手ベリングポイントのコンサルタントが解説する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.