インフォマティカ、データ統合ソフトの提供でNECと提携:新版「8.6」も発表
インフォマティカはデータ統合製品の提供でNECと提携した。情報管理ソフトウェアブランド「InfoFrame」における情報統合機能として提供する。インフォマティカはデータ統合の最新版も併せて発表した。
データ統合ソフトウェアを提供するインフォマティカ・ジャパンは11月19日、都内で記者発表会を開き、NECと提携したと発表した。NECは自社の情報管理ソフトウェアブランド「InfoFrame」における情報統合機能として、インフォマティカのデータ統合基盤ソフトウェアをNECブランドで顧客に提供する。
この日、インフォマティカはデータ統合ソフトウェアの最新版を日本で提供することも併せて明らかにした。製品名はInformatica Release 8.6。データ統合エンジン「PowerCenter8.6」、データアクセスの「PowerExchange 8.6」に加えて、データクレンジングの「Data Quality 8.6」とIDデータのマッチングを実施する「Identity Resolution」をすべて含む包括製品という位置づけという。
来日したクリス・ボーマン最高マーケティング責任者(CMO)は「企業は現在、SAPやOracleなどの従来のエンタープライズ環境に加え、パートナーとの取引ネットワークやクラウドコンピューティング環境を通じてデータを統合する必要に迫られている」と話す。
最新版はそれを実現するために、情報のサプライチェーンを管理するB2B Data Exchangeやクラウドコンピューティングを実現するOn demand integrationなどの機能、マスターデータなどデータ品質を担保する機能などを提供する。
インフォマティカ・ジャパンの内田雅彦社長は「Informatica Release 8.6はデータ統合を実施するための複数の機能をまとめて提供する単一の製品。他社製品ではさまざまなソフトをバラバラに導入しなくてはならない」と話した。
内田氏はこの日、ITRが実施した国内のETL市場の市場シェアの調査結果も発表した。2007年はInformaticaが38%で首位、IBMが33%だった。2006年は1位は42.7%のIBM、Informaticaは22.7%で2位だった。
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