ヤフー、データセンターを新設 ディザスタリカバリ体制を確保:Cisco Nexus 7000シリーズを採用
ヤフーは自社が提供する約140種類のサービスを支えるデータセンターを新設した。災害時にサービスを継続できる環境を整えた。
ヤフーは10月中旬に新設したデータセンターのコアスイッチに、シスコシステムズのモジュール型スイッチングシステム「Cisco Nexus 7000シリーズ」を採用した。既存のデータセンターから離れた場所にデータセンターを設置して、ディザスタリカバリ(災害復旧)体制を整える。シスコが11月20日に発表した。
ヤフーは、「Yahoo! JAPAN」で提供する「Yahoo!オークション」や「Yahoo!ショッピング」など、約140種類のサービスに対する利用者からのアクセスに24時間365日体制で対応するため、データセンターの拡張を続けてきた。サーバの収容力の向上と、ディザスタリカバリの実施体制の強化を目的に、データセンターを新設した。
同社は既存のデータセンターのコアスイッチにシスコの「CiscoCatalyst 6500シリーズ」を利用してきた。Cisco Nexus 7000シリーズはCisco Catalyst 6500シリーズの運用機能を継承しており、運用の方法や体制を変えることなく移行できるため、後継として導入を決めた。
Yahoo! JAPANのデータセンターは、1フロア当たり250ラックを標準構成し、各ラックにエッジスイッチを設置している。Cisco Nexus7000シリーズは1台ですべてのエッジスイッチを収容できる。コアスイッチ間の通信をなくすことで、ネットワーク全体のパフォーマンスを高められる。
今後数年間は新設したデータセンターの拡張によって収容力を確保していくという。3年後には1000ラック規模になると予測している。ヤフーではサーバの仮想化だけでなくネットワーク機器も仮想化する予定という。
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