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ダイエー、店舗情報サイトを刷新 店長やスタッフごとの情報管理が実現:運用コストは10分の1に
ダイエーは、全国208店舗の情報を検索できるサイトを刷新し、8月に運用を開始した。アイティフォーの店舗情報管理システムを使うことで、役職ごとにコンテンツを管理できるようになった。
ダイエーは、全国208店舗の情報を検索できる「ダイエー店舗情報」を刷新し、8月から運用している。刷新にあたり、アイティフォーの店舗情報管理システム「スナクルMSS」を採用。同システムの提供を11月20日に開始したアイティフォーが発表した。
スナクルMSSは、複数店舗の情報を一括更新したり、商品情報を個別に発信したりできる小売業向けの製品。店舗情報を自動的にデータベース化して一元管理するため、店舗ごとに情報を更新する必要がなくなる。パートやアルバイトの求人情報、専門店案内、フロアガイドの更新、問い合わせフォームからの顧客対応などができる。各店舗のサイトのアクセス数を項目別にランキング形式で表示することも可能だ。
「本部」「店長」「店舗スタッフ」に権限を振り分けることも可能。店舗情報の更新は店長、ブログ記事の作成はスタッフ――というように、役職ごとのアクセス管理もできる。メニュー形式のインタフェースを用意しており、Webの基礎知識があれば手軽にサイトを更新できるという。
ダイエーがスナクルMSSを採用した理由として、パッケージベースの開発による安定性、ブログや管理画面の使い勝手、リアルタイムに更新できることの3点が挙がる。同様の店舗管理サイトを構築して運用する場合に比べ、費用を10分の1に減らせたとしている。
スナクルMSSの価格は500万円から。アイティフォーは1年間で15セットの販売を目指す。
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