Zend、AdobeのFlex/AIRと連携可能な「Zend Framework 1.7」をリリース
ZendはPHPアプリケーションフレームワークの最新版「Zend Framework 1.7」をリリースした。AMFのサポートと、PHP開発者の取り込みで次世代の主役を狙う。
イスラエルのZend Technologiesは米国時間の11月19日、PHPアプリケーション開発フレームワークの最新版「Zend Framework 1.7」を正式に発表した。米Adobe Systemsの「Flex」との連携を強化、Flexや「Adobe AIR」ベースのアプリケーションを容易に開発できるという。
最新版の最大の特徴は、Adobeの「AMF」(Action Message Format)コンポーネントを統合した「Zend_Amf」だ。AMF0とAMF3の両プロトコルをサポートすることで、PHP開発者はZend Frameworkで、Adobe技術を利用したリッチインターネットアプリケーション(RIA)を開発できる。ZendとAdobeは今年8月に提携を発表していた。
最新機能「DB2 Adapter」により、「IBM i」プラットフォーム上のDB2/400のデータにアクセスが可能となる。前バージョンで統合された「Dojo Toolkit」では、最新版Dojo Toolkit 1.2.1に対応、最新のdijitエディタもサポートした。AJAXライブラリ「JQuery」をサポートするコンポーネント「ZendX_JQuery」も追加されている。パフォーマンスも強化され、ロード時間を25〜50%高速化するという。
Zend Framework 1.7は同社Webサイトよりダウンロードできる。
編集者の一言
ZendとAdobeの提携の意義が徐々に明らかになってきています。開発者も多く、市場もそれなりににぎわっているPHPですが、PHP開発者の視線をFlexやAdobe AIRに向けてもらうにはよい施策です。AMFが通信規格として普及する可能性はかなり高いようですので、PHP開発者の需要は今後も高止まりしそうです。(西尾泰三)
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