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九州大学、Hadoopを用いた分散処理を産学連携で検証:クラウド時代のスペシャリスト育成へ
九州大学大学院は日本IBMの技術支援の下、同大学院内にクラウドコンピューティング技術を検証するために、問題解決型の授業を通して要件定義などを議論しながら分散コンピューティング環境の構築を進めていくと発表した。
九州大学大学院のシステム情報科学研究院と日本IBMは12月2日、クラウドコンピューティング技術を検証するために、学内にオープンソースの分散システム「Hadoop」を用いた分散コンピューティング環境を構築していると発表した。
分散コンピューティング環境を管理するハードウェアとして日本IBMのブレードサーバ「IBM BladeCenter HS12」と「IBM BladeCenter HS21」を計2台導入する。同校ではクラウドコンピューティングに関する問題解決型の講座を開講、日本IBMの技術担当者と学生が要件定義などを議論しながら構築を進めるという。この講座では、Hadoopを用いた大規模情報処理プログラミング環境の活用による分散処理プログラミング技術の習得や検証が行われるとみられる。
同研究院では、クラウドコンピューティングの教育研究を推進するため、専門の教育コースの開設や研究室を超えた利用を展開していく予定。今後、九州大学全体のITインフラへの適用や、九州地域の大学全体のクラウド基盤の構築や連携も目指すとしている。
技術支援なども含め、システム構築における九州大学の負担額は「2000万円弱」(日本IBM広報)。日本IBMが外部の顧客向けにHaddopを用いたクラウド環境を構築するのは初めての試みという。
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支援の一環として、両社は共同で数百台のコンピュータからなるクラスタを提供。学生がネット経由でアクセスし、プログラムテストなどに活用できる。
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