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トラブルよ、さらば!――Webシステム構築のミスを防ぐにはCosminexus V8 Review

Webシステムの構築の中で特に煩雑になるのが環境パラメータ設定と本番環境への移行だ。これらの作業における手間を省き、ミスをなくすための方法を紹介する。

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Webシステム構築作業をスムーズに進めたい

 Webシステムの構築手順は開発環境と本番環境に大別される。開発環境ではアプリケーションの開発・デバッグに必要な構成を準備する。開発したアプリケーションは、性能、信頼性、運用性などチューニングして構築された本番環境に移行し、使用される。

 このWebアプリケーションサーバの構築を行うためには、一般的には次の手順で行う。

 Webシステム構築のうえでは、特に2および5のステップは手間がかかり、ミスも起こしやすい。これを解決するのがCosminexusの簡易セットアップウィザードとSmart Composerである。

各種環境の設定の手間を省き、ミスを防ぐ!

 各種環境を設定する際に遭遇する主なトラブル例を紹介する。

  1. 環境設定では各種コマンドや設定ファイルを用いるが、マニュアルを調べながらの細かい作業は手間がかかる。そのため、ついマニュアルを見ないで設定してしまい、トラブルの原因となる。
  2. 環境設定は、何を設定して良いか迷うところである。経験則だけでドキュメント化されずに個人のノウハウに基づいて行われることも多い。また、環境設定パラメータには関連性があるため、例えばポート番号や、DB接続の情報を変更すると連鎖的に各パラメータを合わせて変更する必要がある。このパラメータ変更を忘れ、トラブルの原因となる。

簡易セットアップウィザードでシステム構築期間を1/10に

 これら構築支援の問題を解決するのが簡易セットアップウィザードだ。セットアップウィザードは一連の構築の手順を対話形式で支援する機能で、インストール直後から実行可能となっている。

 構築担当者は画面に表示されるガイドに従い必要な項目を順々に入力するだけで構築作業が進められる。このため迷うことなくシステム構築を進めることができる。デフォルト値のまま構築する場合は標準セットアップを選択すればよい。さらにポート番号など変更して使用する場合はカスタムセットアップで設定を変更すればよい。簡易セットアップウィザードを活用することで、システム構築期間を1/10にすることも可能だ。

トラブルなく本番環境に移行したい

 本番環境移行においても、作業ミスはしばしば発生する。主なトラブル例を紹介しよう。

  1. 本番環境では同じ構成のサーバを複数台並べるロードバランシング構成が一般的である。同じシステム環境を確実に複数台のサーバに反映するには、ただコピーするだけではなく、各サーバ固有のホスト名を変更しながら反映する必要がある。これは手間がかかるだけではなくミスを誘発しやすい作業である。
  2. アプリケーションの変更や追加も煩雑な作業である。システム環境同様、せっかく正しく動作するアプリケーションを用意できても、この入れ替え作業を失敗して本番運用でトラブルが発生するケースが後を絶たない。

本番移行はSmart Composerの1コマンドで実現

 このようなトラブルを回避し、本番環境への移行を確実に行うのがSmart Composerだ。これを使用することでロードバランシング構成の各サーバへチューニング済みパラメータを配布・反映できる。具体的には構築済みの環境から構築定義ファイルをエクスポートし、クラスタ構成の各サーバにインポートする。これによりロードバランシング構成の各サーバで1つ1つ設定し直すことなくチューニング済みの環境が構成できるため作業ミス防止と時間短縮が図れる。

 次回は、 Webアプリケーションの性能分析を可能にするクライアント性能モニタと性能解析トレースについて紹介する。

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