サイファー・テック、PDFファイルの送受信を保護するASPサービス開始:履歴書などのやり取りに
サイファー・テックは、PDFファイルに閲覧制限と暗号化を施すことでやり取りする際の安全性を高めるASPサービスを始めた。
DRM関連サービスのサイファー・テックは1月15日、PDFファイルに閲覧制限を施すことでデータの安全性を高めるASPサービス「安配 PDF for 応募者情報」を開始した。企業の人事部門などでの利用を見込む。
同サービスは、履歴書や職務経歴書などの応募者情報が記載されたPDFファイルに、アクセス権限や閲覧期限などの保護情報を設定して、暗号化する。ユーザーは専用ツールで設定すると、同社の管理サーバからインターネット経由でライセンスキーが付与される。
閲覧者はインターネット経由でライセンスキーをサーバに照会して認証を行うとデータを確認できる。閲覧にはAdobe Readerのほかに、無償ダウンロードできる専用ソフトウェア「CypherGuard for PDF」が必要。キャプチャソフトウェアやプリントスクリーン操作など用いてPDFファイルの内容を取得することができず、閲覧者以外への情報漏えいを抑止するという。
保護したPDFファイルは、電子メールソフトで送信したり、ファイルサーバなどを介してやり取りしたりできる。社内の関係者同士や人事担当者と外部の人材紹介会社などとの間で、個人情報の送受信における安全性を高めるとしている。
吉田基晴代表は、「新サービスは万が一情報が漏えいしても、拡散を抑止する。情報流通における保護対策を補完するもの」と特徴を説明した。主要ユーザーは人事担当者を見込んでいるが、PDFファイルでやり取りする場合であれば限定するものではないという。
利用料金は、初期費用5万2500円のほか、ライセンス無制限の「使い放題プラン」が月額31万5000円。ライセンスが月100件までの「お手軽プラン」が同5万2500円となる。なお、ライセンスは送付先1件につき、1ライセンスとしてカウントされる。
対応メールソフトウェアは、Outlook Express 6、Windowsメール、Outlook 2003/2007、Shuriken 2007/2008、Becky! Internet Mail version 2。
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