ノエビアグループ、2300人規模の人事会計システム刷新に着手 ワークスAP製品で
ノエビアグループは、無償バージョンアップや定額制サービスにより運用コストを削減できるとして、ワークスAPの人事、会計システムを採用した。刷新した基幹システムを来年以降に稼働させる見通しだ
化粧品大手のノエビアグループは、財務体質の強化とバックオフィス業務の効率化を図るため、ワークスアプリケーションズ(ワークスAP)の人事・会計システムを採用して、基幹システムの再構築を進めている。2300名を超える連結会社の従業員が使うシステムとして、2009年以降の稼働開始を予定しているという。製品を提供したワークスAPが、10月21日に発表した。
ノエビアグループでは自社開発によるホスト上の基幹システムを保有している。法改正などに伴い追加開発や改修を重ねたため、システムの複雑化や肥大化が起こっていた。人事、会計業務の負荷を減らし、グループ内での情報活用を進めるため、汎用性の高いパッケージ製品を採用した。
採用により、これまで複数の仕組みで管理していたノエビアグループの人事情報を一元管理できるようになる。共通のシステムを使うことで、業務ルールを統一し、給与計算業務なども効率化できる。連結決算の報告書の作成から開示までの作業を自動化するため、決算の早期化にもつなげられるとしている。
ノエビアグループのノエビアと常磐薬品工業が採用したのは、人事システム「COMPANY 人事・給与」「COMPANY Web Service」、会計システム「COMPANY Financial Management」「COMPANY Business Management」。COMPANYは無償のバージョンアップや定額制の保守サービスを提供している。ワークスAPによると、「定額制のため運用コストの削減ができ、予算が組みやすくなる」(ワークスAP)ことが評価を受けた。
ワークスAPが同製品を受注したのは6月。受注額は「未公表」(ワークスAP)としている。
関連記事
- 逆黒船――外資の独壇場に攻め込む
外資系のベンダーが強い日本のERP市場で、国産ベンダーの存在感が高まりつつある。ワークスアプリケーションズの牧野CEOに話を聞いた。 - 合併に伴うデータの一元管理に:三菱UFJ証券、7000人利用の人事管理システムをオラクル製品で刷新
旧三菱証券と旧UFJつばさ証券の合併に伴い、個別のシステムで管理していた人事関連のデータを一元管理する必要が出てきた三菱UFJ証券は、オラクルのアプリケーションを用いて人事システムを刷新した。 - アイティセレクト特選事例:東洋鋼鈑株式会社管理部門スタッフの挑戦――「社風」まで変えたシステム改革
激しい環境変化の中で、最大限のパフォーマンスを要求される社内システム。創業70年余の歴史を持つ東洋鋼鈑では、バラバラに構築され運用されてきた、給与システム、人事システムを刷新した。「システム統合」「業務の標準化」など言うは易く行うは難しの取り組みを取材した。 - アビーム、東京地下鉄の経理システムをmySAP ERPを中核に1年で構築
アビームコンサルティングとSAPジャパンは、東京地下鉄の経理システム「M'ips」の構築を完了し、安定稼働していることを明らかにした。 - 連結決算を早期化:ツネイシ、JDEdwardsで会計システムを統合
ツネイシホールディングスの常石造船カンパニーが「JDEdwardsEnterpriseOne」を活用し、グループを統合する連結会計システムを刷新したと発表した。 - BI特集:データ分析するなら現場と最後まで付き合え
株式会社武蔵野代表取締役社長の小山昇氏は、「BIは業績向上を目標にしたアクションプランを策定する環境づくりの一歩」という。 - 映画会社のデータ活用:迅速かつ容易に業務分析を現場が積極的に使えるシステム
厳しい環境の下、老舗企業、東映はデータ活用を全社的に進めるための新しい仕組みを構築した。 - アイティセレクト特選事例:機能不全システムを蘇生せよ!――内部統制対応も視野に入れたERP導入
ERPと関連のシステムによって、自社製品のコスト管理を厳密に行うというのは、もはや「進んだ会社」だけが挑戦する目標ではない。財務状況を監査する側から当然のごとく求められるようになったからだ。量産製品ではなく、一品生産に近いモノづくりを事業とする企業の取り組みを取材した。 - グローバルオペレーションを通じて企業の競争力向上を支援最新のOracle E-Business Suiteがいよいよ登場
Applications Unlimited製品戦略に基づく「Oracle E-Business Suite」の新バージョンがいよいよ登場する。「グローバル ビジネス リリース」と銘打ったこの新バージョンは、一気通貫のグローバルオペレーションを通じて企業の競争力向上を支援するために、実にさまざまな機能追加、および拡張が行われた。グローバルに思考し、活動し、システムを管理する企業に向けて、「Oracle E-Business Suite 12」は最高の包括的なソリューションを提供する。 - 東急不動産がJD Edwards EnterpriseOneを減損会計対応など視野にアップグレード
日本ピープルソフトは、東急不動産が同社の財務会計アプリケーションである「JD Edwards EnterpriseOne」(EnterpriseOne)をアップグレードし、会計業務の効率化を促進していると発表した。 - 中小企業のためのIT活用業務歳時記:リース満了の直前で慌てないために――創業50年、ねじ卸業のK社長のケース
ITシステムのリース満了は必ずやってくる。その前に次の戦略を考えておかなければ、業務のやり方が陳腐化したままということはよくある。地方都市で創業50年のねじ卸業を営む2代目K社長は、その時を迎えようとしている。 - 松坂屋が人事、給与、会計をSuperStreamで刷新
エス・エス・ジェイは、松坂屋が、全社的な業務改革の一貫として 内務業務部門の効率向上を目指し2005年3月から、SSJの統合業務パッケージであるSuperStreamによる人事給与、会計システムを全面刷新し、稼動を開始したと発表した
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.