NTTソフト、人と車両を同時に管理する入出庫管理システム:運輸・物流業界の効率化
NTTソフトウェアは、車両の入出庫管理とともに乗務員など車両を操作する人の入退場管理も可能とする入出庫管理システム「MobilityLIVE/RFID Ver2.0」を2月26日より販売開始する。
車両と人の出入りをリアルタイムで
運輸・物流業界では、車両などの機械的な部分の管理をシステム化している企業は増えてきている。しかし乗務員などの人的な部分の管理については、乗務員が入退場記録を作成し、基幹システムへデータ入力するなど、手作業による管理がまだ主流となっている。この方法は乗務員の手作業に依存しているため、記入ミス、転記ミスなど正確性に欠けることが多い。また、車両と乗務員の管理が別だと、トータルな運行記録作成に作業時間がかかり、拠点が複数ある場合、管理者が全拠点の一元的な情報収集を行うことが困難となる。従ってこのような体制では、運行計画の変更発生時などには迅速な対応が取りづらいという問題があった。
MobilityLIVE/RFID Ver2.0は無線ICタグを使って、そこから得られる情報を集約、管理する。無線ICタグを備え付けた車両とタグを身に付けた乗務員がアンテナを設置した拠点を通過すると、自動的に出入りの情報を記録する。
車両と人をグループ化して管理することで、運行記録の作成時間を大幅に短縮し、さらにリアルタイムで一元管理できるので運行体制の変更なども迅速に対応できる。収集された情報は電子データとして基幹システムとの連携が容易となり、経営に必要な情報を把握するスピードも早くなる。また管理者はWebブラウザを用いた管理画面で複数の拠点情報を把握することが可能になり、運行管理側の効率化も進めることができる。NTTソフトウェアでは、導入予定地におけるアンテナ位置、アンテナ感度、電界強度などの各種調査を事前に実施し、適切なシステム構築方法をコンサルティングするという。同社では今後3年間で5億円の売上げを目標にしている。
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