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中外製薬、総勘定元帳データの集計基盤を再構築 :5500万件のデータ集計を効率化
中外製薬は、総勘定元帳および予算実績管理にかかわる財務会計データの活用と経理リポートの作成にかかる工数削減を目指し「Dr.Sum EA」を採用した。約5500万件のデータ集計を効率化できた。
中外製薬は、総勘定元帳および予算実績管理にかかわる財務会計データの活用と経理リポートの作成にかかる工数削減を目指し、データ活用サービス「Dr.Sum EA」を採用した。サービスを提供するウイングアーク テクノロジーズが2月23日に発表した。
基幹システムに保存している約3450万件の総勘定元帳データ、約2100万件の予算実績管理データを分析する仕組みの構築にDr.Sum EAを採用した。集計に必要な時間を大幅に短縮できる点を評価した。
中外製薬は従来、ERPから経理財務の明細データを取り出し、担当者がWordやExcelで加工し、財務経理系の資料として部門ごとのサーバに保存していた。導入後は、勘定項目や年齢別といった切り口のデータを10秒程度で集計できるようになった。
開発に要した期間は3カ月。総勘定元帳の大量データを処理する非定型リポート作成のシステムを2008年6月に、中期計画や年度に関連する予算と計画データを連携したリポート作成のシステムを2009年2月に稼働させている。
中外製薬は親会社のロシュ・グループとアライアンスを組み、新薬を開発している。ロシュ・グループ基準の財務報告と日本基準の財務報告を同時に処理しなければならず、作業負荷の改善と工数の削減を目指していた。
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