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Googleブック検索の和解が与える影響:ネットの逆流(13)(3/3 ページ)
米Googleの和解が、日本にも影響を与える? ――米国内に限られるが、日本の書籍が勝手にGoogleブック検索に載せられてしまう可能性があるという。著作権者にも利益配分をすると言うが……。
少し話は違うが、米Amazon.comが2月9日に発表した「Amazon Kindle 2」に関して、米作家協会は著作権法違反の可能性もあると指摘した。新たに加わった「テキスト読み上げ機能」が、オーディオブックの売り上げに影響すると反発したのだ。別に、オーディオブックに対抗して付加した機能ではないと思うが、日本よりもオーディオブックが普及しているアメリカでは深読みされてしまったのかもしれない。
このように、利便性の裏には、必ず反発が起こる。
Googleブック検索に関しても、書店でも立ち読みをしてじっくり本を選んで購入するのだから、ネットで立ち読みができてもいいのではないかという意見もあるだろう。それで売り上げが落ちたのだとすれば、そこまでの書籍だったということになる。つまり淘汰になっていくわけだ。
著作権者、出版社、Google、そして何より読者にとって、一番いい方法は何か。権利ばかりを主張するのではなく、考える好機なのかもしれない。栗原氏も指摘しているように、日本は蚊帳の外に置かれているようにも思えてしまう状況は好ましくないだろう。今後の動きに注視したい。
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