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クラウドが救う経済危機下の企業経営:急遽救世主に(3/3 ページ)
将来の有望な「概念」くらいのニュアンスでとらえられていたクラウドコンピューティングが、世界的な不況により急遽救世主になりつつある。『「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命』の著者、林雅之氏にクラウドが示す企業経営の未来について話してもらった。
クラウドをビジネスとして活用する時代へ
クラウドコンピューティングは、比較的好景気であった2008年10月のリーマンショックの前までは、将来の有望な技術や概念として取り上げられることが多かった。しかし、リーマンショック後は一転して金融危機に陥ったため、経営に苦しむ救世主的な存在としてクラウドコンピューティングが注目されるようになっている。
まだ、企業ユーザー側の過度な期待とクラウドサービスを提供する側のギャップも多いというのも確かだが、この先、ITを「保有」することから「利用」することにシフトしていくことは間違いなさそうだ。この経済危機を打開し、経済成長を牽引するための重要なツールとして期待は高まっているのが実情だ。
クラウドサービスを即座に採用するのもちろんあるが、採用しないとしても十分にクラウドコンピューティングの全体像を理解し、これからさらに本格化するクラウド化への動きに対して備える必要がある。
著者プロフィール:林雅之 ICT企業勤務
顧客へのICTコンサルティング、情報通信政策の調査・分析、SaaSビジネス推進、プロジェクト総括、ナレッジマネジメント推進などにたずさわる。著書『「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命』
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