米IBMと独SAPは3月2日、ハノーバーで開催のCeBITにおいて、クラウド上のPOWER6システムでSAPのアプリケーションの「ライブマイグレーション」のデモを披露した。この技術はIBMが昨年欧州の企業や大学とともに立ち上げたクラウドコンピューティングの共同研究イニシアチブ「RESERVOIR(Resources and Services Virtualization without Barriers)」の下で開発された。
ライブマイグレーションとは、ある物理サーバで稼働中の仮想マシンを、停止させることなく別の物理サーバに移動させる技術。POWER6の仮想化機能である「ライブ・パーティション・モビリティ(Live Partition Mobility)」によって、ユーザーは複数の仮想マシンでSAPアプリケーションを稼働させることができる。
RESERVOIRは、イスラエルにあるIBM Haifa Research Labが中心となり、SAP、米Sun Microsystems、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ、コンプルテンセ大学マドリード校などが参加している。
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