ニュース
携帯メールを盗聴する偽ツール、実態はマルウェア:Waledacが手口を切り替え
他人のSMSを盗み見できるとうたったツールをダウンロードすると、Waledacに感染する。
注目のニュースや季節行事に便乗したスパムメールを流し続けているマルウェアの「Waledac」が、今度は「他人のSMSを盗み見できる」と称するツールを装ってインストールを仕向ける手口に切り替えた。セキュリティ企業各社が伝えた。
この手口ではまず、「Are you sure you want to know?」(本当に知りたい?)、「Do you want to catch a chiating girlfriend?」(彼女の浮気をキャッチしたい?)などの文面でメールが届き、リンクをクリックすると「SMS Spy」というWebサイトにつながる。
このサイトでは、他人のショートメッセージ(SMS)を盗み見できるとうたったプログラムを配布しており、ダウンロードすればオンラインで相手のSMSを全部読めるようになるとうたっている。
ユーザーがだまされて「Download Free Trial」のリンクをクリックすると、実行可能ファイルがダウンロードされ、Waledacに感染する。なお、問題のサイトで使っている画像は、本物のSMSスパイソフトウェアの販売業者サイトからコピーしたものだという。
関連記事
- Conficker感染マシンがスパムを大量送信
Conficker.Cが悪名高いマルウェアのWaledacを呼び込み、スパムメールの大量送信を始めたという。 - Confickerワームと大規模ボットネットが結託か?
世界で猛威を振るっているConfickerが、大量のスパムメールを流し続けているWaledacと関係している可能性が出てきた。 - ユーザーの居場所を突き止めるカスタマイズ攻撃が横行
IPアドレスからユーザーの居場所を突き止め、その場所で爆発が起きたという偽ニュースを表示する手口が見つかった。 - バレンタイン関連のスパム攻撃が活発化 中心はWaledac
バレンタインに便乗したスパム攻撃を、Waledacボットネットを中心に、少なくとも3つのボットネットが展開している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.