GoogleのシュミットCEO、Twitterの収益化に言及:買収のうわさには触れず
Googleのエリック・シュミットCEOが、Twitterを高く評価し、同サービスの広告メディアとしての可能性について語った。
Googleのエリック・シュミットCEOは4月16日の決算発表の電話会見の中で、Twitterについて述べた。人気の高いミニブログサイトであるTwitterでは、ユーザーが140文字の“つぶやき”を投稿して自分の状態をリアルタイムで伝えることができる。今月に入り、GoogleがTwitterの買収を狙っているのではないかといううわさが流れている。
「Twitterは、シリコンバレーでは依然としてイノベーションが盛んであることを証明するものであり、この1年間で目覚ましい躍進を遂げた。Twitterは極めて有用性が高いサービスだ」とシュミット氏は語った。
会見でシュミット氏に投げ掛けられたTwitterに関する質問は、買収をめぐるうわさに触れたものではなく、シュミット氏自身もあえてそのうわさに言及することはなかった。
Twitterでは、一般ユーザーと企業にとって有用であるという段階にとどまることなく、同サービスを効果的に収益化する方法を模索している。この問題は、投資家から提供された多額の資金を開発に投じてきた多くのソーシャルネットワーキングサイトにとっても、次第に重要な課題として浮上しつつある。
「問題は、それをどうやって収益化するかということだ」とシュミット氏は述べた。「Twitterが既に成功しているのは明白だ。Twitterなどのサイトが成功するのに伴い、製品情報、マーケティング情報、リアルタイム情報のためのチャネルとして利用できる可能性がある。テキスト広告やビデオ広告など、さまざまな広告製品をそこに載せることができるのだ」
調査会社comScoreによると、Twitterのビジター数は3月に131%増加して930万人に達した。2月のビジター数は430万人だった。
Twitterでは、ミニブログアプリケーションの上に各種の新機能が追加されてきた。その1つが、特定の話題がどのようなオンライントラフィックを生み出しているかを示す統合型検索バーである。この機能拡張から数週間後の2009年4月、Googleが同サイトの買収交渉を進めているうわさが流れ始めた。
買収をめぐるうわさに対して、Twitter共同創業者のビズ・ストーン氏は、同社は“独立”を維持する方針であると述べてはいるものの、“さまざまなテーマ”に関してほかの企業と話し合いがあったことを認めている。
Twitterは既に、同サービスを効果的に収益化する方向に進み始めている。その第1弾が、「ExecTweets」などのスポンサー付きサイトの追加である。ExecTweetsは著名な企業幹部のつぶやきをまとめたサイトで、Microsoftがスポンサーとなっている。
さらにTwitterは、今年中に有料の企業向けアカウントを開始する予定だ。
Twitterには好ましくない評判も立った。ユーザーアカウントを乗っ取り、同サイトのネットワークを通じて「Mikeyy」というスパムメッセージをばらまく「StalkDaily」ワームが先々週の週末に出現し、4波にわたる攻撃を仕掛けたのだ。Twitterのセキュリティチームは4月13日までに感染拡大を食い止めた。ワームを作成したのは17歳の少年で、「退屈だったから」というのが動機だ。
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