業界団体のInternet Systems Consortium(ISC)は4月22日、DNSサーバソフトの次世代バージョンとなる「BIND 10」の開発に着手すると発表した。
BIND 10では現行バージョンのBIND 9を一部ベースとして、新しいコードベースを開発。モジュール機能、カスタマイズ機能、クラスタ機能、インテグレーション機能、障害からの復旧機能、ランタイムコントロールに重点を置き、セキュアで柔軟性が高いDNSサーバソフトの開発を目指す。
プロジェクト推進に当たってはドメイン登録業者の日本レジストリサービス(JPRS)、Canadian Internet Registration Authority(CIRA)などがスポンサーとなり、資金などの面で開発を支援する。
DNSプロトコルは1982年に開発され、1986年にはBIND 4がリリース。ISCは1996年以降、BINDの開発を担っている。BIND 9ではDNS Security standards(DNSSEC)が実装され、80%以上の市場シェアを握っている。
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システムに多大な負荷がかかる問題も改善された。
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