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RIM、BlackBerryの新たな脆弱性に対処:PDFファイルの処理に起因
BlackBerryのサーバソフトに新たな脆弱性が確認され、RIMがソフトウェアアップデートで対処した。
カナダのResearch In Motion(RIM)は、BlackBerry端末でのPDFファイル処理に関して新たな脆弱性が確認されたとして、修正のためのソフトウェアアップデートを5月26日付で公開した。
RIMのセキュリティ情報「KB18327」によると、BlackBerry Enterprise Serverに搭載されているBlackBerry Attachment Serviceコンポーネントに、PDFファイルの処理に関する複数の脆弱性が存在する。
問題を悪用された場合、攻撃者が細工を施したPDFファイルを電子メールで送りつけ、ユーザーがそれをBlackBerry端末で開くと、メモリ破損が誘発され、BlackBerry Attachment Serviceをホスティングしているコンピュータで任意のコードを実行される恐れがある。
影響を受けるのはBlackBerry Enterprise Server 4.1.3〜5.0と、BlackBerry Professional Software 4.1.4。危険度はCVSSのスコアで9.3となっている(最大値は10.0)。
RIMは4月に公開したセキュリティ情報「KB17953」でも同様の脆弱性について解説しているが、今回見つかったのはこれとは異なる。ただしユーザーの便宜をはかり、今回のソフトウェアアップデートには、KB17953を含む過去の同様の脆弱性を修正するパッチも盛り込んだとしている。
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