Snow Leopard vs. Windows 7――企業向きなのはどちら?:切り替え時がチャンス?(2/2 ページ)
Appleは次期OS「Snow Leopard」でExchangeに対応するなど、ビジネス市場への食い込みを狙っているようだ。
Appleが大きくリードしている部分があるとすれば、それはSnow Leopardの価格だ。同OSが9月にリリースされた時点で、現在のLeopardユーザーは29ドルでアップグレードできる。5ユーザー対応のファミリーパックは49ドルで現行ユーザーに提供される。
Microsoftはこの価格設定に対抗できないようだ。同社は各種のWindowsエディションをリリースする予定だが、これらは間違いなくSnow Leopardよりも高い価格になるだろう。Windows 7のアップグレードライセンスの価格が、Snow Leopardの5ユーザーライセンスパックよりも高くなるといううわさもある。企業にとって、これが問題になる可能性もある。支出は少ないのに越したことはなく、Snow Leopardの方がずっと安いことを考えれば、企業分野で同OSはかつてなく魅力的なものになるかもしれない。
問題はソフトウェア
しかし結局のところ、機能や価格だけで両OSの優越を判断することはできない。企業が最も重視するのはソフトウェアだ。どちらのOSがミッションクリティカルなアプリケーションのサポートに優れているかという問題なのだ。
その答えは明白だ――Windows 7だ。Windowsに対応したソフトウェアの方が数多く開発されているのに加え、Windows 7の企業向けエディションにはXPモードが搭載されることも忘れてはならない。これは、Windows XPで動作するアプリはすべて、Windows 7でも動作することを意味する。さらに、企業はSnow Leopardで直面するようなアプリケーション互換性問題を心配する必要がないことも意味する。
AppleはOSのアップデートで良い仕事をしたかもしれないが、まだエンタープライズデベロッパーから見向きされないでいる。Exchangeのサポートが追加されたものの、Snow Leopardは依然として企業ユーザーよりも家庭ユーザー向けであるように思える。
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