ホテル東急ビズフォート、セルフチェックイン・チェックアウトシステムを導入:サービス提案も自動で行う
ホテル東急ビズフォートは、宿泊客の予約確認・受付などのチェックイン処理や精算、支払いなどのチェックアウト処理などを、宿泊客自身が行えるシステムを導入した。
ハイグレードビジネスホテルに
このシステムを導入したのは、「ホテル東急ビズフォート那覇」(6月20日開業)、「ホテル東急ビズフォート神戸元町」(7月17日開業)、「ホテル東急ビズフォート博多」(8月27日開業予定)の3施設。宿泊客にはフロントでの待ち時間の短縮、ホテルにはフロント業務の効率化による接客サービスへの重点的人員配備や新たな付加価値サービスの実現が可能となるという。
ホテル東急ビズフォートは、東急ホテルズの中でも「宿泊主体型ハイグレードビジネスホテル」と位置付けられた新コンセプトのホテルだ。ハード・ソフトの両面から顧客の快適性向上を追求し、「ビジネスホテルカテゴリーにおける顧客満足度NO.1ホテル」を目指している。今回の新システムは、こうしたコンセプトを実現するために導入された。このシステムは単なるチェックイン・チェックアウトのセルフサービス化を行うだけではなく、基幹業務システムとの連携により、例えば、宿泊客のチェックイン時に朝食の追加や予約している部屋のアップグレードをするなどのオプションサービスの自動提供も可能にしている。従来型のキオスク端末が受付・支払などの処理の迅速化のみを実現していたのに比べ、ホテル側のアップセル(部屋のアップグレードを提案するなどのサービス)・クロスセル(朝食券の販売を行うなどのサービス)の機会が増え、収益向上につなげることができる。
セルフチェックイン・チェックアウトシステムは、NECのホテル基幹業務システム「AG NEHOPS」と日本NCR製の端末「Hotel KIOSK」を連携し、今回新たに「AG NEHOPS」と「Hotel KIOSK」をつなぐ標準ソフトウェアを開発したことで、迅速かつ低コストでシステム構築を実現できた。セルフチェックイン・チェックアウトシステムの価格は1300万円(税別)から。NECと日本NCRは今後3年間で200施設への導入を目指している。
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