米IBMは7月28日、統合解析、データマイニングソフトの米SPSSの買収で合意に達したと発表した。取引はIBMがSPSSの株式を1株当たり50ドルの現金で買い取る形で行われ、買収総額は約12億ドルになる。取引は2009年下半期に完了する見通し。
SPSSは1968年設立のシカゴに本拠を置く統計解析ソフトウェア企業。近年ではデータマイニングの原理として「Predictive Analytics(予測分析)」を提唱している。予測分析は、企業が現状を分析し、事業の将来を予測・改善することを助けるツール。SPSSの予測分析ソフトは金融、通信、小売り、政府機関など幅広い分野で採用されている。
買収完了後、IBMはSPSSを情報管理ソフトウェアポートフォリオに組み込み、同社の「インフォメーション・オンデマンド」(IOD)戦略の強化に生かす意向だ。
関連記事
- IBM、データ関係管理ソフトのExerosを買収
- IBM、企業の事業分析を助けるコンサルティング部門新設
- IBM、インフォメーション・オンデマンド戦略を強化――包括的なサービスを提供
- エンド・ツー・エンドで活用できる環境を――コグノス買収後のIBMのBI
- 発掘した知を現場に組み込む――SPSS社長
- SPSS、IBM iSeries向けBIツールをバージョンアップ
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.