米オバマ大統領夫人の緊急避難場所や米国内の核施設情報といった極秘のはずの情報がインターネットに流出し、米下院委員会の公聴会で問題にされているという。セキュリティ企業の英Sophosの研究者が7月30日にブログで伝えた。
米下院委員会の公聴会で報告された内容としてSophosのグラハム・クルーリー氏が伝えたところでは、大統領一家がホワイトハウスから避難しなければならないような非常事態が発生した場合、ミシェル・オバマ夫人が身を寄せることになっている避難場所の情報が、P2Pのファイル交換サービスLimewireを通じて出回っているという。
さらに、米国内の全各施設の位置情報もファイル交換サービスで入手できてしまうという。
システム管理者にとって、コントロールされていないアプリケーションは深刻な問題になるとクルーリー氏は指摘。米政府やシークレットサービスは、職員のコンピュータでのP2Pソフト利用をもっと厳重に管理すべきだと提言している。
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