メッセージラボ ジャパンは8月3日、7月のセキュリティ動向リポートを発表し、新手のWebマルウェアが大幅に減少したと伝えた。一方で既知のマルウェアをホストするサイトが激増した。
Webベースのマルウェアは、6月に観測されたうちの58.5%が新種だったものの、7月は0.7%に激減した。一方で、マルウェアをホスティングするサイトは1日当たり平均3618件が新たに見つかり、6月に比べて88.5%増加した。
同社ではマルウェア作成者の活動が小規模化したものの、既知のマルウェアが多数の新規サイトで配布されるようになったと分析する。
このほか7月には、短縮URLサービスを悪用した大規模なスパム攻撃が3回確認された。この手口では、ソーシャルネットワーキングサービスなどの長いURLを短いURLに変換する無償サービスなどを悪用し、攻撃者は実際のURLを隠すことでユーザーにスパムであることを気付かせないようにする。ピークの7月9日にはスパム全体の6.2%を占め、1日に90億通以上のメッセージが送信されたという。
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