伊藤忠テクノソリューション(CTC)は8月25日、米Sun MicrosystemsのUNIX OS「Solaris」を組み込んだ日本HPのx86サーバの販売を開始すると発表した。
製品名は「Solaris on ProLiant」。日本HPのx86サーバ「HP ProLiantサーバシリーズ」にSolarisを組み込んで提供する。サーバ仮想化プラットフォームの製品群である「VMware vSphere」を使ったサーバの仮想化も支援し、Solaris、Windows、LinuxのOSが混在したシステム環境を構築できる。
Solarisのサポートにより、モニタリング機能「DTrace」やファイルシステム「ZFS」、仮想化技術「Solarisコンテナ」などがHP ProLiant上で利用可能になる。
Solaris on ProLiantの販売に伴い、既存のシステムからの移行を支援する「アセスメントサービス」およびSunのSPARC Solarisサーバと同レベルの保守を24時間365日体制で支援する「24 x 365保守サービス」も提供する。
米国ではSolarisとx86サーバの組み合わせたサーバの導入実績はあるものの、国内での正式なサポートはCTCが先駆け。これにより、Solarisを利用する企業は既存のアプリケーションを生かしながら、システムのプラットフォームを幅広く選択できるようになる。
3年後にはSolaris on ProLiant、関連するミドルウェア、サポートサービスを含め、40億円の売り上げを目指す。
関連キーワード
Solaris | ProLiant | x86サーバ | 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) | UNIX | HP BladeSystem | HP-UX | Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ) | VMware vSphere | ZFS(Zettabyte File System)
関連記事
- HP、ProLiantでSolarisをサポートへ
HPは、Solarisを搭載したHP ProLiant、HP BladeSystemを販売する。Solarisが持つ仮想化技術をProLiantやBladeSystemで利用できる。 - 日本HP 2009年のIntegrity事業戦略は「HP-UXへのシステム統合」
日本HPは、既存のUNIX系システムをHP-UX環境へ統合する支援を行うサービスを提供する。アプリケーションのソースコードのアセスメントから技術支援までを一貫して提供する組織を社内に新設した。 - Sun、「Nehalem-EP」搭載サーバ披露へ
Sun Microsystemsは4月14日開催のイベントにおいて、IntelのXeon 5500番台搭載サーバを披露する。このイベントでは、新データセンター戦略「Open Network Systems」も発表される予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.