NTTデータは9月16日、NTT東西が提供する次世代ネットワーク(NGN)の回線情報を利用した認証連携技術を開発したと発表した。NGN接続連携プラットフォーム「VANADIS NGN Platform」の一機能として商用提供する予定だという。
開発したのは、NGN経由でサービスを提供するアプリケーションに、NGNの回線情報(フレッツナンバー)を共通インタフェースとして提供する基盤。これにより、アプリケーション側が回線情報を取得する機能を個別に実装する手間がなく、回線認証の仕組みを容易に組み込めるという。
対応するサービスは「フレッツ・VPN ゲート」と「フレッツ・キャスト」の2種類。NGNからアプリケーション利用者の回線情報を取得して、アプリケーションに回線情報を通知するための共通インタフェースを提供する。今後は「ひかり電話」などにも拡大する予定。NTT東西が提供する試験環境でNTTデータが接続検証を行い、認証動作を確認した。
認証連携技術を活用することで、事前に回線情報を登録しておくことによって登録されていない回線からのアクセスを拒否でき、IDやパスワードが漏えいしても第三者によるなりすましを防ぐ。また、ユーザーのロケーションに応じたアクセス制御が可能になり、同一のユーザーIDであってもオフィスや自宅といったアクセス環境が異なる場合にアクセス制御を実施できる。回線情報のみを利用した簡易認証の機能も提供できるようになるという。
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