ニュース
MSやGoogleの新製品でSEO汚染、不正ソフト配布に利用
「Microsoft Security Essentials」や「Google Wave」の関連用語を検索すると、不正リンクが上位に表示されるという。
セキュリティ企業の米Websenseは9月30日、GoogleやMicrosoftの新製品やサービスに便乗して検索結果を汚染するSEOポイズニング攻撃が起きていると伝えた。
米Microsoftは29日、無料セキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」のダウンロード提供を開始したが、Websenseによれば、発表当日から関連用語の検索結果に不正リンクが表示されるようになった。不正リンクの1つはMicrosoftの公式ブログの次の順位になっており、カナダの出版社のサイトや英国の公的機関のサイトなどをハッキングしてリダイレクト用のコードを仕込んでいたという。
一方、米Googleは30日からリアルタイムコラボレーションプラットフォーム「Google Wave」をユーザー限定でプレビュー公開すると発表。WebsenseがGoogleで関連の検索をかけたところ、「Google Wave Invite」「Google Wave Invitations」といったタイトルの不正リンクが上位に何件も表示されたとしている。
いずれのケースも、偽のウイルス感染警告でユーザーを脅してシステムをスキャンすると見せかけ、偽ウイルス対策ソフトの導入を迫る手口に結びついていたとWebsenseは伝えている。
関連記事
- Microsoftの無料セキュリティソフト、ダウンロード提供開始
Microsoftのセキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」は、企業向けセキュリティ製品の技術を使っており、自動的に脅威を遮断する。 - Google Waveプレビューへの10万人招待、9月30日スタート
5月に発表され、一部開発者に公開されてきたGoogle Waveが、事前登録した一般ユーザーやGoogle Appsのユーザーにもプレビュー公開される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.