Zend、原因分析機能を追加したPHPアプリサーバ「Zend Server 5.0」
Zendは、PHP Webアプリケーションサーバの最新版「Zend Server 5.0」のβ版を発表した。問題の原因分析、性能とレスポンス性の強化などの機能が加わった。
Zend Technologiesは米国時間の10月20日、PHP Webアプリケーションサーバの最新版「Zend Server 5.0」のβ版を発表した。問題の原因分析、性能とレスポンス性の強化などの機能が加わった。
Zend Serverは、エンタープライズ機能を備えたPHP Webアプリケーションサーバ。PHPスタック、モニタリング/診断、コードアクセラレーション、ページキャッシュなどで構成され、PHPアプリケーションの運用と管理を行える。
5.0はPHP 5.3に対応した最新版となる。最大の特徴は、問題の根本から原因を分析する「Code Tracing」。リアルタイムでアプリケーションの実行状況をキャプチャーし、運用環境での問題を迅速にピンポイントで把握できるという。同機能はZend Serverの「Event Monitoring」でオン/オフし、管理コンソールで閲覧する。ZendはCode Tracingを「飛行状況のデータを分析できる飛行機のブラックボックスと同じようなもの」と説明しており、問題解決に要する時間を最大で50%短縮できるという。
このほか、ジョブを非同期に実行したり、長く実行されているジョブをバックエンドにまわすなどしてアプリケーションの性能とリスポンス性を改善する「Job Queues」も導入された。また、Linux、Windowsに加えて、IBM iのサポートも加わっている。
Zend Server 5.0β版は同社Webサイトからダウンロードできる。正式版は年内にリリースを予定している。
関連記事
- Zend、PHP Webアプリケーションサーバ「Zend Server」を公開
ZendはApache、PHP、Zend Framwork、PHP Optimizerなどに対応したWebアプリケーションサーバのβ版を公開した。 - Zend、AdobeのFlex/AIRと連携可能な「Zend Framework 1.7」をリリース
ZendはPHPアプリケーションフレームワークの最新版「Zend Framework 1.7」をリリースした。AMFのサポートと、PHP開発者の取り込みで次世代の主役を狙う。 - Zend、IBM System i向けのPHP製品を提供開始
PHP環境「Zend Core」「Zend Studio」がIBM System i向けに完成。IBMユーザーもPHP言語で簡単、安価にWebサイト構築ができるようになる。 - 開発/本番環境もIISで――ゼンドとマイクロソフトがPHP on IISをアピール
ゼンド・ジャパンとマイクロソフトは、Windows Server上でのPHPサポートに対する協業関係の強化について説明会を開催。開発環境でも本番環境でも、Windowsプラットフォームで対応できることをアピールした。
関連リンク
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.