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FileMakerトップに聞く――システムの柔軟性がユーザーニーズを実現するユーザーとIT部門のギャップを埋める(2/2 ページ)

ワークグループのニーズにフォーカスし、独自の製品をリリースするFileMaker。そのユニークなポジションをどのように捉えているか、米国FileMakerのトップが語る。

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柔軟性の高いDBが、スピード感あるビジネスを支える


米国FileMakerシステムエンジニアリング・マネージャ、アンドリュー・ルケイツ氏

――FileMakerが特に役立つ用途としては、どのようなケースが考えられるか。

ルケイツ ものすごく急ぎで開発しなければならないケース、迅速なレスポンスが要求される場面で大いに役立ちます。わたしが携わった例で、あるソフトドリンク会社が開催した、ホスピタリティをテーマとした大掛かりなイベントを開催し、1万人あまりの客を招いたことがありました。このときはゲストを会場に連れてくる空港のリムジンの手配から、ゴルフコースやコンサートチケットの予約など、とにかく迅速にリポートすることが求められたのです。これらの情報をFileMakerで管理した結果、1時間以内に提出できました。

グピール スケーラビリティでいえば、FileMakerはOracleなどに敵うものではありませんが、このように迅速な開発には適しています。

 FileMakerが登場した約20年前、システム開発といえば緻密な要件定義から入るウォーターフォールモデルの開発が基本でした。しかし今は、思いついたとき迅速にスタートし、その後にも必要に応じて要件を追加していきたいというニーズが増えてきています。ビジネスの世界も、スピードこそ競争優位という時代です。開発スピードは、システムの柔軟性と表裏一体。FileMakerがこれほどの顧客を獲得できたのも、ユーザーの「これができないか」という要望をすぐ実現できる柔軟性の高いDBであるからこそ、と考えています。

機能と使い勝手のバランス、そしてユーザーの声を大切に

――近年、FileMakerは大幅に機能が強化され、一部のユーザーからは「バージョンアップすると機能が増えて難しくなっていく」という声も聞かれるが。

グピール 確かに、高度な機能を盛り込んでいくと複雑化しがちなものです。我々としては、その高度な機能をできるだけ簡単に使えるよう努力を重ねています。このバランスを保つのは難しいことですが、今後も製品を気軽に使ってもらえるよう、使い勝手の向上に取り組んでいくつもりです。

――今回のカンファレンスの手応えは。

グピール FileMakerとして、このような大規模イベントを日本で開催するのは初のことですが、500人近い参加者があったこともあり、非常に有意義でした。また、参加者の声を聞くと、満足度も高いように感じられます。ユーザーのためのカンファレンスなので、気に入ってもらえることが一番です。また、ユーザーの生の声を聴く機会を得てFileMakerに対する情熱なども強く実感しました。できれば今後も年に一度、このようなイベントを開催していきたいと考えています。

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