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成功するオープンソースアプリの実装、5つのポイント――米Black Duck
Black Duckは、オープンソースソフト実装が成功した事例を分析し、5つのポイントをチェックリストとしてまとめた。コミュニティーに貢献することでフォークを防止することなどが挙げられている。
オープンソースは投資の最大化やコスト削減などのメリットから注目されているが、特許などの関連するリスクや管理を心配する声もある。米Black Duck Softwareは米国時間の12月8日、オープンソースソフトウェア実装に当たっての「5つの秘訣」を紹介した。
Black Duckはマルチソース開発環境でオープンソースを利用するための管理やガバナンスツールを提供するベンダー。今回、オープンソースソフト実装が成功した事例を分析し、5つのポイントをチェックリストとしてまとめた。
チェックリストは、1)オープンソースソフト戦略を明確化、2)ビルドや変更管理などほかのツールとの統合、3)さまざまな情報源でオープンソース情報をチェック、4)オープンソースソフトの管理と標準化、5)コミュニティーに貢献することでフォークを防止、の5点。
1は、オープンソースを使って何をするのかを明確にしたポリシーとプラクティスを明記すること。特に、コードとライセンスの依存を明確にする自動化ツールを使うことを推奨している。2は、自社のビルドと統合することで、ポリシー順守やコンフリクトの特定を行えるという。
4では、利用するオープンソースコンポーネントの承認リストを作るなどして社内で標準化しておくことで、例えばXMLパーサが数種類存在するなどの事態を防ぐという。
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