クリスマスプレゼントにもらったデジタル機器がマルウェアに感染していたという報告がここ数年相次いでいるが、SANS Internet Storm Centerは、今年も同様の報告が読者から寄せられたと伝えた。
SANSによると、報告があったのはSmartpartsというブランドのデジタル写真フレームで、インストールファイルを展開すると、複数の不審なファイルやリンクがインストールされて「c.exe」「i.exe」などの名称が付いた不審なプロセスが現れ、デスクトップ上にはポルノサイトへのリンクができたという。
これがマルウェアかどうかはまだ確認されていないようだが、デジタル機器はサプライチェーンが複雑であり、どこかで問題が紛れ込む可能性は依然としてあるとSANSは指摘。過去のマルウェア感染は、特にデジタルフォトフレームなどのUSBを使った製品や、GPS機器、外付けHDDなどで多数見つかっているとして、注意を呼び掛けている。
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