Nokia、Qt 4.6.1やQt for Maemo 5のβ版などを公開
Nokia傘下のQtは、Qt 4.6のパッチリリースであるQt 4.6.1のほか、Qtを使ってMaemoベースの端末向けアプリケーションやUIを開発できるQt for Maemo 5のβ版などをリリースした。
Qt(フィンランドNokia傘下)は1月19日、クロスプラットフォーム開発UIフレームワークQtの最新版「Qt 4.6.1」と、統合開発環境(IDE)の「Qt Creator 1.3.1」、モバイル向けの「Qt for Maemo 5」β版を公開した。QtのWebサイト内にあるダウンロードページから入手できる。
Qt 4.6.1は2009年12月に公開したQt 4.6にバグ修正や性能改善などを加えたパッチリリースとなる。OpenGLの性能改善、QtWebKitのセキュリティ修正など90以上の変更が加わっている。
Qt CreatorはQtに含まれるIDEで、最新版ではMac OS 10.6 Snow Leopardでのデバッグ改善、C++エディタの調整などが改善点となる。
Qt for Maemo 5は、NokiaのLinuxベースのモバイルプラットフォーム「Maemo 5」向け移植版。MaemoはNokiaのスマートフォン「Nokia N900」やタブレットで採用されている。Qt for Maemoにより、開発者はQtを使ってMaemoベースの端末向けアプリケーションやUIを開発できる。これまでは技術プレビュー版として公開されており、初のβリリースとなる。英ARMの並列処理/マルチメディア技術「NEON(Advanced SIMD)」に対応、描画の性能を改善した。高度スクロールなどの機能強化のほか、ドキュメンテーションも公開されている。
モバイル向けのQtとしてはMaemoのほか、SymbianやWindows Mobile版も用意されている。
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