Parrot Foundationは1月20日、動的言語向けの仮想マシン「Parrot 2.0.0」(開発コード名:Inevitable)をリリースした。同団体のWebサイトから入手できる。
ParrotはPerl開発者が中心となって開発が進んでいる仮想マシンプロジェクト。当初はPerl 6の実行環境として開発が進められていたが、現在ではPerlだけでなく、PythonやRubyといった動的言語のほか、CやBASICといった言語のランタイム環境としての利用も想定されている。ParrotのWebサイトでは現在開発中のプロジェクトとしてJSON、Ruby、PHP、Pythonなどの実装があり、Perl 6実装の「Rakudo Perl 6」もある。
Parrot 2.0.0ではContext PMC(PolyMorphic Container)で属性ベースのイントロスペクションをサポートし、ContextとCallSignature PMCがマージしてCallContextとなった。これにより性能が強化されたという。このほか、フリーOSディストリビューション向けパッケージ強化、GCの精度改善、依存性チェッカーの改善が施された。Deprecationのサイクルは3カ月から6カ月に変更されている。
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