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サイボウズとMSの提携に進展 CRMとグループウェアの同期サービスを提供へ
サイボウズ総合研究所とマイクロソフトは、2社が提供するCRMとグループウェアのスケジュールを同期するサービスを4月1日に提供すると発表した。2009年9月の業務提携が進展した形だ。
サイボウズ子会社のサイボウズ総合研究所は1月28日、マイクロソフトのCRM(顧客関係管理)「Microsoft Dynamics CRM」とサイボウズの大規模企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」のスケジュールを同期するサービスの提供を、4月1日に開始すると発表した。価格は50人が利用する場合、110万円。
新サービスの名称は「サイボウズ ガルーン スケジュールSYNC for Dynamics CRM」。Dynamics CRMおよびガルーン 2に入力したスケジュールを、「Microsoft SQL Server 2008」を介して同期する。利用者はCRMとグループウェアへのスケジュールの重複入力を省ける。Active Directoryによる利用者の一元管理やシングルサインオンの機能も提供する。
サイボウズとマイクロソフトは2009年9月に業務提携し、「Microsoft Office SharePoint Server」を開発基盤にした新しいグループウェアを開発すると発表した。新サービスは、CRMとグループウェアのスケジュール連係を望む企業の要望を反映させたものであり、業務提携による新サービスの開発が進展した格好だ。
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