マイクロソフトは5月27日、同社の無償マルウェア対策製品「Microsoft Security Essentials(MSE)」を装う詐欺ソフトが見つかったとして、セキュリティチームのブログで注意を呼び掛けた。
見つかった詐欺ソフトの名称は「Security Essentials 2010」という。細工されたWebサイトを閲覧すると、突然「マルウェアに感染しています」と警告メッセージが表示され、ウイルススキャンをしているような画面が現れる。
その後、マルウェアを駆除するためにセキュリティソフトを装ったこの詐欺ソフトをインストールするよう促されるが、実際にはマルウェアがインストールされてしまうという。
マイクロソフトによると、この詐欺ソフトは正規のマルウェア対策ソフトであるMSEと非常に似た名称であるため、ユーザーがだまされてしまう恐れがあるという。同社はMSEで、この詐欺ソフトを「Win32/Fakeinit」の名称で検出・駆除できるようにした。他社の正規マルウェア対策ソフトでも対応できる可能性が高い。
マルウェア対策製品を装った詐欺ソフトは近年、猛威をふるっているサイバー攻撃の一種となる。マルウェアに感染させる以外にも、金銭を要求する手口も確認されている。
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