Linux技術者認定機関として「LPIC」を実施するNPO法人のLPI-Japanは7月20日、九州大学大学院法学研究院寺本振透研究室に奨学寄付金を提供することを明らかにした。
同団体は、Linux/OSS普及を目的とする社会貢献活動の一環として、法律の整備、発展を目的とした研究活動を支援している。寺本教授の研究室では、知的財産権法をはじめとする法律領域に関する研究を行っている。「対立の知的財産権法から相互信頼の知的財産権法へ。閉鎖的な知的財産の利用からオープンな知的財産の利用へ」という指針の理論的な根拠を示すことで、新しい知的財産権のあり方を検証しようとする研究プロジェクトとなる。
今回LPI-Japanが提供する奨学寄付金は360万円。1年間の研究活動に相当する額だという。
関連記事
- これで分かる知的財産権の法律と規制
知的財産権法は、論争と矛盾の不可解な塊だ。訴訟に怯えることなくコンテンツを利用し、共有できるように、著作権法についてよく知ることが必要である。 - 開発者は譲渡した知的財産権を取り戻せるか
Gentoo Linuxで発生しかけた問題は、いったん譲渡した知的財産権を再取得することは可能なのかという興味深い疑問をわたしに提起してくれた。 - 日本企業の“生命線”――知的財産戦略
今回は、富士通が4月4日に行った「2008年度 研究開発・知的財産戦略説明会」での話をもとに、企業における知的財産戦略のあり方について考えてみたい。 - 青山学院大学、LPI-Japanのアカデミック認定校に
LPI-JapanがLinux教育の活性化を目的に展開している「LPI-Japanアカデミック認定校制度」に総合大学として初めて青山学院大学を認定した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.